利用価値
医療・介護・多職種の
利用価値
◉医療関係者のメリット
①救急時、初診時の患者の状況がわかる
救急診療時などに、必要な情報がわかる
- 突然の救急搬送患者で情報がとりにくい時や、家族がいない時などでも、「宇陀けあネット」に登録されていれば、救患を受け入れた医療機関はこれを見たら、病名、使用薬、状態などがわかる。
- (医師がプロファイルに情報を登録する事により)既往歴、使用薬、状態、アレルギー等を把握することができる。
- 県内に広がれば、救急医療が県内どこでもつながる!(今後の拡張への期待)
②在宅医と多職種の連携緊密度が高くなる
在宅医と多職種の緊密な連携のより、提供する医療の質が向上する
- がん終末期といった切迫した方や緊急性の高い時、生活環境が変わった時(入院→退院)、宇陀けあネット内チャット機能であるコミュニケーションボードを使ってリアルタイムに情報を共有し会話を重ねることで、関係者の意思統一が図れ、方向性が一致する。
③紹介患者の連携強化が図れる
かかりつけ医と病院(連携室、病棟)の連携が実現
- 病院の連携室や病棟が連携を始めたので、自分の紹介した入院患者の実際の病状やADL等が入院中から把握できます。また病棟に対して必要と思われる情報提供や依頼も可能になる。
④診療報酬の加算も可能
- 病院と診療所での患者についてのやり取りで、電子化加算(検査・画像情報提供加算及び電子的診療情報評価料)が算定できる。
◉介護関係者のメリット
①医師との距離が縮まる
かかりつけ医との連絡がスムーズになる
- 医師(かかりつけ医)に連絡を取る際、医師の状況(例 診療中、治療中など)を気にせず、お互いの都合に合わせたスムーズな連絡が取れる。
- 医師だけでなく、介護関係者が発信源となり、情報連携が行われる。
②情報収集の手間の軽減
参加事業所の間で必要な情報が共有される
- 他の事業所や他の業種がどういう情報を求めているかがわかる。
- 今まで入手が困難だった情報について、スムーズに入手(提供)できる。
③病歴や体質の共有
突然の体調不良(悪化)でも、日ごろの治療内容・飲んでいる薬・アレルギーなどの体質や、医療情報(かかりつけ医)をある程度把握できる
- より適切・迅速・安全な対応を期待できる。
④医療と介護の継続性
医療、看護、介護が途切れることなく情報連携できる
- 医療、看護から介護・介護から医療、看護の双方、また、介護から介護へ、途切れることのない診療・看護・介護の情報連携ができる。
⑤同業種・異事業所の連携実現
同業種で、且つ、他事業所の連携が実現できる
- 特別養護老人ホーム、デイサービス、訪問介護、訪問看護等が今まで他の事業所と情報交換や連携が全くされていなかったのが、お互い連携を取り合うようになり、個々の問題点の発見と改善やより効果的で区立的な方法の共有が出来るようになる。(『均てん化』につながる)
- 地域内での、同職種の全体のスキル向上になる。
◉多職種のメリット
①多職種間の距離が縮まる
多職種間の連絡(連携)がスムーズになる
- 参加した事業所が、このシステムを利用し、多職種が協働連携し、さらには統合しながら自分たちの仕事を全うし、地域の人々の地域での生活をどう支えていけるかを、互いに自発的に考え、対応できる。
- 宇陀けあネットのID を持っている人なら誰でも、住民の個人ページの中で、コミュニケーションボードを設定可能で、住民に関わる多職種の関係者がチャットのように意見交換できるシステムがあり、困ったことが起こったりすると状況を報告しあい、意見交換し、すぐ対応をすることができる。
②行政との距離が縮まる
行政との連絡(連携)がスムーズになる
- 地域の住民を出来るだけ地域の中でそこに存在する医療、看護、介護、福祉などが対応して、最期までその地域で生活することを支えていく必要があり、そのためには、居住空間での、生活の場での対応が必要。ただ、在宅医療だけでは生活は支えきれないため、行政が参加する形の多職種連携が必然になる。行政との連絡(連携)が意識的にスムーズに行われる。
- 今まで時間を要した“報告、連絡、相談”がスムーズに行われる。